手の抜きどころを見きわめろ!
仕事が早い人、仕事ができる人が実践しているであろうことの一つに「手の抜きどころを見極める」ことが挙げられます。
仕事にも多くの種類があります。その中には必ず優先度の高いもの・低いものがあります。これらを全て100%のパワーで実施することは、正直現実的ではありません。
何より時間が圧倒的に足りません。また、必然的に残業などがかさむことから仕事のクオリティが落ち、結果的にコスパの悪い働き方となってしまう可能性が高いです。
ではどうすればいいのか?
ある程度「手抜き」をする必要があります。
ただし、重要度の高い仕事に手を抜いてしまい、結果的にチームや組織に迷惑をかけてしまっては本末転倒です。そこで、私が心掛けている「手を抜いていいかどうかの判断基準」をご紹介したいと思います。
複数人でチェックする仕事
私は職務上、人の成果物を確認することが多いです。(業界では「レビュー」といいます。)レビューには多くの種類がありますが、私の会社の場合はパスアラウンド方式(※)が中心です。
この場合、私を含め複数人が確認することとなりますが、私がメインのレビューアーでない場合は、隅から隅まで見ないように意識しています。
一通りの確認はメインのレビューアがー実施済みなので、同じような確認をしても効果は薄いです。そのため、自身が直感的に気になった点を中心に確認するようにしています。
そんなレビューで大丈夫か?と思われがちですが、ソフトウェアテストの7原則にもある「殺虫剤のパラドックス」という考えにもある通り、レビューやテストは多方面から実施することが大切です。
※レビュー対象となる成果物を電子メールなどで複数のレビューアに配布・回覧し、フィードバックを求める方法です。所謂「机上レビュー」です。
価値に直結しない仕事
仕事の中には「組織のルールなのでやらなければいけないこと」も少なからずあると思います。そしてその中には「やらなくてもあまり困らないもの」もあるはずです。
そういった仕事をする際にはかなり手を抜きます。仮に失敗したとしてもリスクがかなり低い為です。私の場合「その仕事を優先することによって生じる時間的損失」をより高いリスクと捉えています。
また、究極的には上記のような仕事自体を無くせることが理想かもしれません。
ゴールが明確でない仕事
これは上2つとは毛色が違います。具体的には以下のようなものです。
- プレゼン資料など、同僚や上司にチェックしてもらう必要がある仕事
- 最終的な成果物を、依頼主のイメージに近づける必要がある仕事
- トライアル的に始めた作業であり、最終的な落としどころを決めていない仕事
ここで共通して意識すべきは「最初から100%を目指そうとしない」という点です。9割9分、後戻りや軌道修正が発生するので、ほどほどのところで手を打っておくのが賢明です。
3点目については別記事でもう少し深堀したいと思います。
おわりに
仕事で成功を納めるには、自身のタスクのみを忠実に実施するだけでは不十分です。現状に満足せず、常に改善を求め続けるのが大事です。
ただ、日々のタスクで忙殺されてしまっては、そのためのエネルギーも湧きません。そのためにも、仕事の取捨選択は不可欠です。
また、空いた時間でプライベートを充実させることも大事です。
日々の仕事から何とか時間を捻出し、より心豊かに暮らせるよう頑張っていきましょう。