マルチタスクはやめとけ!

こんにちは、トーマです。

私は根っからのシングルタスク人間です。

もともと小さい時から、複数のことを同時並行で進めることが人一倍苦手でした。 そしてそれは、仕事においても同様です。

ただ、実際に物事をマルチタスクでこなせるのは、一握りの天才だけだと思っています。
それ以外の人は、一見こなせるように見えて、実は大きく損をしている可能性があります。
ご自身がどちらに該当するのか、この記事を読みながら考えて頂けるとうれしいです。

マルチタスクがNGな理由

私の考えですが、集中力が持たないというよりも「直前までの作業を思い出す時間が勿体ない」ことに尽きます。

例えば資料作りをしながら、同時にテキストチャットでの質疑応答をするシチュエーションを想像してください。


現在作成中の資料は、今週末のお客様への報告に用いるものです。
この報告の成功如何で、今後の契約の継続有無が決まります。組織の売上目標、ひいては自身の評価にも大きく関わってきます。

そのためあなたは、考えに考え抜いて資料を作成していました。頭に浮かんだことを必死に資料に落としている最中、テキストチャットの通知が鳴ります。

『すみません、ここの記載ってどういう意味ですか』
『ーーああ、これか、確かこの資料に説明が・・・』

あなたは回答のために資料を探し当て、質問者に伝えます。
そこまで難しくない内容だったので、5分程度で応対は完了しました。

『ありがとうございます!』
『いや、大丈夫だよ。引き続きよろしく』

『さて、資料の続きを作るか。…あれ、ここには何を書こうとしていたっけ…?』


このように、途中で別のタスクが挟まってしまった場合、元のタスクに戻るのには時間を要します。
些細な時間かもしれませんが、これが積み重なることにより、いつの間にか大きな損失となります。
1つ1つは小さな時間のため、自身では損失に気付きにくいのが厄介なところです。

ここをノータイムで切り替えられるのが「一握りの天才」だと思っています。
私には到底無理なので、別の方法を考えます。

対策

ではどうすればいいのか。横入りの仕事をすべて拒否するのも現実的ではありません。

策としては「シングルタスクに落とし込む」のがおすすめです。

前述の例だと、途中割込みがあった場合も、資料作成の区切りが良いところまで手を止めずに作業してしまいます。
気が逸れてしまうため、質問自体も極力見ない方がいいです。

一段落したタイミングで、質疑応答に移ればいいでしょう。
あらかじめ、応対のレスポンスが悪くなるという点を相手に伝えておけるとベターです。

あるいは、横入りが多く発生しそうな時間帯は、できるだけ単純作業に充てるというのもお勧めです。

集中力を要する作業は静かな時間帯、特に午前中にやるのがおすすめです。
午前中は皆、メールチェック等のルーティーンワークがあるはずなので、比較的横入りの少ない状況で作業できます。

おわりに

私も「一握りの天才」ではないため、マルチタスクに陥らないよう常に意識しています。
1つ1つ着実にこなした方が、結果的に並行するよりも効率的なことが経験上多いです。

気を付けて頂きたいのは、単に横入りを全て拒否するのはNGだという点です。
多くの場合、仕事は他者と協力しながら進めるものですので、横入りが発生するのはある意味必然です。
重要なのは、そういった状況下であっても「どうすればシングルタスクとして処理できるのか」を考え、実践していくことだと考えます。

おまけ

これは完全に個人の意見ですが、「ながら作業」も良くないと思っています。
MTG中に内職したり、オンラインセミナーを仕事の片手間に見たりすることです。
傾聴しないのであれば、最初から視聴/参加しない方がいいと思っています。理由はどちらも中途半端になってしまうためです。

ただ、オンラインセミナー等は情報の取捨選択も求められます。全パートを愚直に傾聴する必要はないと思っています
なので、興味のあるパートのみ視聴し、それ以外の箇所は流す、という考え方も一理あると思います。

ダブルスタンダードな考えに感じられると思いますが、この辺は私自身もベストな向き合い方を見つけられておりません。
自分なりの最良パターンを見つけたら、またご紹介したいと思います。