いつでもできる、はメリットだらけ?
こんにちは、トーマです。
ソフトウェア品質保証の基礎知識として挙げられるJSTQB認定テスト技術者資格ですが、このたびCBT試験として実施されることとなりました。
CBT試験とは、全国各地にあるテストセンターで、コンピューター上で行う試験のことです。
最大の特長として、決まった試験日を設けておらず、センターに空きさえあれば好きな時に受験できるという点です。
当該試験に限らず、多くの資格試験は予め受験日が決まっています。
また、それに向けて数か月前から申し込みが始まることが大半です。
今回は、試験日が決められていることのメリット・デメリットについて考えていきます。
正直、メリットの方が少ないと思うので、あえてデメリットから挙げます。
試験日が決まっていることのデメリット
①自分の予定を試験に合わせる必要がある
例を挙げると
- 試験日の数日前が仕事の大事なリリース日である
- 試験日が子供など大切な人との記念日である
- 数年前から楽しみにしていたゲームが、試験日の数日前に発売される
- 友人の結婚・楽しみにしていたライブなど、他の予定と被っている
などなど。
人にはそれぞれ予定があります。それらを試験日に合わせて調整する必要があるため、人によっては「今年はあきらめよう」と考えてしまうかもしれません。
②モチベーションの維持が難しい
申し込みを行うときは、多くの人が「今回は頑張るぞ!」と意気込むかと思います。
当面は勉強にも励むでしょう。ただ、あまりに先が長いと、モチベーションを維持することが難しくなります。
単純な気持ちの問題もあるでしょうし、仕事やプライベートが急に忙しくなる可能性もあります。
その結果「記念受験」「当日、受けにすらいかない」といったケースが発生することとなります。
(主催者側としてはメリットかもしれませんが(笑))
また「まずは勉強⇒自信がついたら受験」というサイクルが作りにくいのもデメリットと考えます。
③落ちた場合、次回受けようとする気になりにくい
どれだけ頑張っても、問題との相性で落ちてしまうこともあるでしょう。その際に『次こそは!』と思っても、次の開催は1年後…ということもあります。
そこまでモチベーションを維持し続けることは簡単ではありません。
その反面、CBTであれば結果もすぐ出ますし、その結果を見て1週間後に再度申し込む、といった荒業も可能です。
これは持論ですが、資格を持つ人が1人でも増えることはいいことだと思っています。全国的なパワーの底上げになるからです。
ただ、こういった理由で資格取得をあきらめ、その結果その分野で活躍する人が減ってしまうのは大きな損失だと思います。
(もちろん、それに見合う知識があることが前提です。)
試験日が決まっていることのメリット
これは正直メリットといえるか怪しいですが、期限があることで自身を奮い立たせることができると考えます。
デメリット②と真逆のことを言ってますが、ここは本当に人次第だと思います。予め予定が見えているため、ゴールから逆算してスケジュールを立て、実践していける人にとっては勉強のモチベーション向上につながると考えます。
(そこまで自己管理できる人は、CBTでも同じかもしれませんが(笑))
いつでも受けられる場合「今度でいいか」が永遠に続く可能性もあります。
そういう意味では、日付が決まっていることは必ずしも悪、とは言えないと考えます。